1.酒粕の栄養
酒粕には、便秘の解消に効果がある食物繊維、血圧の上昇を抑えるペプチド、ビタミンB群、睡眠を促してくれるアデノシンなどがふくまれています。
ビタミンにある皮膚、骨、血管を丈夫にし、カラダの免疫力を高めたり老化を防いだりする働きは、シニア女性が積極的にとりたい栄養のひとつ。
身近に売られている酒粕。冬に向けて酒粕を使って体調を管理したいものです。
2.酒粕を使った料理とスイーツ
1.酒粕を使って粕漬け
酒粕、味噌、酒をまぜて粕床をつくり、豚ロース肉、鯛、さわらを粕漬けにしてみました。
粕漬けのメリットは、酒粕からアスパラギン酸やグルタミン酸などのうま味が魚や肉にうつり、酒粕の風味が臭みを取って美味しくしてくれる働きがあります。
私は冷蔵庫で保存し漬け込む時間は1~2日ぐらいで、3~4日ぐらいで食べ切るようにしています。
使った粕漬けは、粕汁や味噌汁にして再利用していますのでムダなく食べきれるのも嬉しいですね。
2.酒粕を使った鍋
冬は暖かいお鍋でカラダもポカポカ。味噌仕立てのお鍋も美味しいですが、味噌に酒粕を加えた酒粕鍋にすると美味しさと栄養がアップします。
鍋の主役の魚やお肉の臭みを取ってくれますし、酒粕の栄養も一緒に食べれるので一石二鳥。
3.酒粕を使って味に変化を
1.こんにゃくとほうれん草の豆腐酒粕和え
豆腐酒粕は、レンチンした豆腐を崩してクリーム状にし、同じくクリーム状にした酒粕、みりんを加えたもの。
この豆腐酒粕で茹でたこんにゃく、人参、ほうれん草と和えてみました。豆腐と混ぜるので酒粕がまろやかになり、豆腐料理の白和えとは違った美味しさを楽しめます。
2.さつまいもの酒粕煮
水からさつまいもを煮て、さつまいもに火が通ったら酒粕を入れて混ぜ合わせます。さつまいもの甘みと酒粕の相性がよく美味しい1品です。
甘みが欲しい時は水に砂糖かみりんを入れてから煮るとよいでしょう。
3.アスパラガスとカニカマの酒粕マヨ和え
マヨネーズに酒粕を入れたドレッシングです。マヨネーズの酸味が酒粕でやわらぎ、コクのあるドレッシングになります。レンチンした野菜にかけたり、マヨネーズ味に飽きた時に。
4.里芋の酒粕みそ和え
酒粕と味噌にみりんと酒を加えて里芋と和えたもの。みじん切りのネギを加えるとネギの風味と食感が加わって、里芋の味噌煮とは違った美味しさを楽しめます。
4.酒粕のバウンドケーキ
酒粕を使てバウンドケーキも作れます。ホットケーキミックス粉を使うと簡単。材料を混ぜて焼くだけ。
バターの代わりにサラダ油を使ったので酒粕の香りが楽しめてヘルシーに仕上がりに。
5.酒粕のチーズケーキ
チーズケーキに使うクリームチーズに酒粕を入れて作った酒粕のチーズケーキです。酒粕の濃厚な甘みや風味が加わって、いつもとは違ったチーズケーキを楽しめます。
榎本美沙さんの酒粕チーズケーキを参考に作ってみました。
3.酒粕を身近に
スーパーなど身近に売られている酒粕ですが、酒粕はおもに甘酒に使う人も多いのではないでしょうか。
私も2年前までは酒粕は甘酒を作る時に使う食材との認識しかありませんでした。
普段の食生活にとりいれてみると、意外と使いやすく味噌味に飽きた時、コクを足したい時、味に変化をつけたい時に便利です。
冷凍庫での保存もできるので冬に向かう今こそ酒粕料理に挑戦してみてはいかがでしょう。
なお、最後に注意したいのが、酒粕には8%のアルコールがあって、加熱して2%のアルコールが残っていることが国の検査でわかっています。
妊婦さん、出産後のお母さん、お子様に使う時は注意が必要です。
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