1.酒粕にはタンパク質、食物繊維、ビタミン群が豊富
酒粕は清酒を製造する工程で得られる搾りかすのことですが、これにはタンパク質、食物繊維、ビタミンB2、B6が含まれています。
ビタミンB2は別名「発育のビタミン」とも呼ばれ、タンパク質との合成を助けて皮膚や髪や爪などの再生と新生をサポート。
ビタミンB6は脳の神経が正常に働く役割やホルモンの調整をサポートするといわれています。
女性にとって嬉しい栄養が豊富に含まれている酒粕。酒粕の香りが好きで甘酒や粕汁にして楽しんでいましたが、物足りなくなり、粕漬けに挑戦してみました。
2.粕床の材料と作り方
粕漬けは酒粕を酒、みりんでのばしてものに肉、魚などを漬け込むことです。今回は鰆(さわら)、鯛、豚ロース肉を粕漬けにするために最初に粕床を作ります。
【粕床の材料】(作りやすい分量)
・酒粕 300g
・酒 50cc
・味噌 30g
・砂糖 大さじ3杯
・塩 小さじ1杯
【作り方】
1.酒粕に酒をいれて柔らかくなるまで混ぜる
2.次に残りの味噌、砂糖、塩を1.に入れて混ぜ合わせる
3.保存容器に2.の半量をうすくのばし食材を並べ、残りの半量を使って食材にまんべんにぬる
4.保存容器のふたをしっかり閉めて冷蔵庫で保存。
冷蔵庫でスト1週間ほど保存できるようですが、食材から水分が出てきて食材の味が落ちてくるので2~3日のうちに食べきるようにしています。冷凍保存も可能なので残った酒粕は密封できるビニール袋にいれて冷凍庫へ。
3.粕漬けを使った料理
私が今回作った粕床で鰆(さわら)、鯛、豚ロース肉を漬けてみました。
1.鰆(さわら)
鰆は焼き過ぎるとパサつき感がありますが、酒粕に漬けるとしっとりした食感に。鰆は淡泊な味なので酒粕の旨味をダイレクトに味わえました。
2.鯛
酒粕に漬けると焦げやすくなるので火加減の調節が大切です。ちょっと目を離したすきに皮目を焦がしてしまいました。
3.豚ロース肉
ほんのり香る酒粕とロース肉の旨味がギュッと詰まって濃厚な味わいに。豚ロース肉をヘルシーに食べたい時におすすめです。
4.酒粕を使った料理
1.粕汁
酒粕を使った料理で定番なのが粕汁。冬の寒さで冷え切った身体を温めてくれて、野菜をたっぷり入れることで冬に不足しがちなビタミン類や食物繊維がとれる1品です。
2.酒粕を使ったチーズケーキ
酒粕はスイーツにも使えます。
私が作った酒粕を使ったチーズケーキは、料理研究家 榎本美沙さんのレシピを参考にしました。
すべての材料をまぜて焼くだけの手軽に作れるチーズケーキ。酒粕を入れることでしっとりコクがあって、ほんのり酒粕の香りがホッとする味わい深くて美味しいチーズケーキなのでおすすめです。
3.さつまいもとニンジンにマヨネーズと酒粕を加えて和えもの
酒でのばした酒粕とマヨネーズをまぜて、茹でたさつまいもとニンジンに和えてみました。さつまいもの甘さと酒粕がよく合って美味しかったです。
4.菜の花に酒粕と味噌とマヨネーズで和えたもの
茹でた菜の花に酒粕と味噌とマヨネーズをまぜてかけたもの。酒粕、味噌、マヨネーズは相性がよくいつもと違う和え物を作りたい時に、酒粕が余った時におすすめです。
5.いつもの食卓に酒粕を
酒粕を使った料理をご紹介してきました。これまで酒粕は甘酒か粕汁ぐらいでしか使ってきませんでしたが、今回粕漬け、スイーツ、和え物にしてみたところ酒粕がコクや優しい味わいをもたらしてくれるメリットを感じることができました。
また、酒粕にはタンパク質、食物繊維、ビタミン類と女性に嬉しい栄養素が含まれています。普段使っている調味料の1つとして仲間入りさせてみてはいかがでしょうか。
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