ツヤツヤの「栗の渋皮煮」を作る流れとスーパーフードといわれる栄養についても紹介

料理

1.栗の渋皮煮とは

栗の渋皮煮は、鬼皮(外側の硬い部分)をむいて、渋皮(薄い皮)を少し残した状態で甘く煮たものです。

栗のホクホクした食感と甘さで秋を感じる渋皮煮。少しの手間と時間がかかりますが、出来上がった時の達成感と美味しさは格別です。

今回、生栗を冷凍してから渋皮煮を作ってみました。どのような流れで栗の渋皮煮を作るのかをざっくりとした流れでご紹介します。

1.生栗を冷凍

生栗の汚れを落としたあと、水分をふき取りジッパー付きのビニール袋に入れてひと晩冷凍しカチカチに凍らせます。

2.冷凍した栗を煮る

鍋に湯を沸かし、冷凍した栗を全部入れて5分ほど茹でてザルに取り出します。

3.鬼皮をむく

茹でた栗は熱いので片方の手に軍手をはめ、包丁の顎を栗の下部に入れて引き裂くようにむいていきます。

鬼皮がむけて渋皮だけの栗はまだ筋がボロボロとついた状態です。

4.鬼皮をむいた栗を煮る

鍋に湯を沸かし栗のアクを抜くために重曹(食用)を入れます。

重曹を入れた鍋に鬼皮をむいた栗を投入。

栗はアクを抜くために2回~4回茹でこぼしをします。1回目だけに重曹を入れ2回目以降は沸騰したお湯で煮て茹でこぼし、煮汁がワイン色になったらザルにあげます。

5.表面を掃除

アク抜きをした栗の表面についている筋を竹串で取り除いていきますが、この作業が出来栄えに栄養するのでゆっくりと丁寧に作業をしていきます。

6.栗を煮る

掃除の終わった栗を鍋に入れヒタヒタになる位に水を入れ砂糖を投入。落し蓋をしてコトコト煮る程度の火加減で20分ほど煮ます。

栗が柔らかくなったら完成ですが、1日冷蔵庫で保存すると味がしみこんで美味しい渋皮煮が出来上がります。

7.ツヤツヤな栗の渋皮煮

ホクホクの栗が味わい深さと上品な甘みが美味しくまるで宝石のようです。手間ひまをかけて作った甲斐があったと感動するほど。

栗の旬は9~10月でとても短くアッという間に過ぎてしまいます。生の栗の美味しさを味わえる旬の時期に作りたい1品です。

2.栗の栄養

秋の味覚である栗にはどのような栄養があるのでしょうか。

1.ビタミンB1:糖質やアミノ酸の代謝をサポート

ビタミンB1は糖質やアミノ酸の代謝をサポートする栄養素。

日本人はお米を主食としていいるので、糖質を燃やしてエネルギーにかえるにはビタミンB1が役割を果たしています。

2.タンニン:老化やガン予防

タンニンとは渋み成分で、血管の老化やがん予防に役立つといわれています。

3.ビタミンC:肌のターンオーバー

ビタミンCは、レモンやオレンジなどの柑橘系に多く含まれていることはよく知られていますが、意外にも栗にもビタミンCが配合され悪玉コレステロール、肌のターンオーバー、日焼け予防に効果があるといわれています。

4.食物繊維:便秘解消

栗に含まれている食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維であるため、便秘解消にすぐれた効果を発揮するといわれています。

5.カリウム:むくみ解消・高血圧予防

カリウムは体内にたまったよけいな老廃物や水分を排出し、血圧を正常に保つ働きを持っています。

塩分の過剰摂取は高血圧の原因になりますが、カリウムをしっかりとることが、体内の余分な塩分を外においだし、血圧の上昇を予防する手助けになるといわれています。

以上、代表的な栄養を紹介しました。栄養満点のスーパーフードといわれるのも納得です。

なかでもビタミンC、食物繊維と女性に嬉しい栄養がギュッと詰まっている栗は旬のうちに食べたいですね。

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