1.ニンニクはがん予防の効果が高い
日本人の2人に1人ががんになる時代。医療技術の発展とともに薬や手術で治るがんもありますが、死亡原因の上位にあり今なお恐れられている病気。
がんと診断されると「死」を自覚するひとが多いでしょう。
私たちが毎日食べている食事からがんを予防することができるのでしょうか?
1990年代にアメリカ国立がんセンターががん予防に効果のある食品をピックアップしてピラミッド型に作成しました。それがデザイナーフーズ・ピラミッドです。
でざいなーピラミッドの上位の食品ほどがん予防の効果が高いとされています。
アメリカ国立がん研究センターでは、天然の植物中に存在する、がん抑制作用のある成分を主に、がん予防効果のある食品、約40種類をピックアップして、図1のとおりデザイナーフーズピラミッドを作成しました。デザイナーフーズ・ピラミッドでは上位にある食品ほど、がん予防の効果が高いと考えられています。
デザイナーフーズ・ピラミッドのなかで日本で手に入りやすい食品を表にしてみました。
上位 | ニンニク | キャベツ | 大豆 | 生姜 | にんじん | セロリ |
中位 | 玉ねぎ | オレンジ | トマト | ナス | ピーマン | ブロッコリー |
下位 | メロン | バジル | ハッカ | きゅうり | ジャガイモ | 大葉 |
デザイナーフーズピラミッドの表を見てみると、トップに君臨するニンニクをはじめキャベツ、大豆、生姜、にんじん、セロリ、全体として緑黄色野菜が含まれています。
なお緑黄色野菜に含まれるβ-カロテンの摂取量が多い人は肺がんの発症リスクが低いと言われ、ビタミンD、カルシウム、葉酸(ようさん:ビタミンB群の一種)等の摂取が大腸がんのリスクを下げるという報告もあります。
2.ニンニクにはアルツハイマー型認知症の予防効果がある
緑黄色野菜の定義は100g(食べられる部分)当たりのβカロテンの含有量によって決められておりニンニクも緑黄色野菜に含まれています。
ニンニクにはがん予防の他にS―アリルシステイン(SAC)というニンニク由来の希少成分がアルツハイマー型認知症予防に効果が期待されるとの報告があります。
アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)の原因とされるアミロイドβは神経細胞に対する毒性を持ち、細胞の死を誘発する。SACにはアミロイドβによる細胞死を抑制する働きがある
ただ、アミロイドβは長年の蓄積によりアルツハイマー病が発症するため、予防するには日常の食事ににんにくを使うのが効果あるそうです。
3.ニンニクの毎日の食事に利用したい
がんやアルツハイマー型認知症予防に効果があるニンニク。ニンニク料理はステーキを焼く時や、炒め物、もつ鍋にも人気がありますね。
ニンニクは1片ずつキッチンペーパーなどで包んで冷蔵庫に入れておけば2、3カ月ほど保存可能で、またカットしたものはラップに包んで保存用パックに入れておけば、1カ月ほど冷凍できるそうです。
私は臭いが苦手であまり利用していませんでしたが、今回、がんやアルツハイマー型認知症予防に効果あると知って積極的に使っていきたいと思います。
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