1.家事のエイジング効果
「保健指導リソースガイド」のWebサイトでは「家事のアンチエイジング効果」についての記事が掲載されていましたので簡単にご紹介します。
記事ではシンガポール工科大学やシンガポール国立大学の研究グループが21歳から90歳の成人489人を対象に調査を行いその結果についての内容となっています。
※以下の記事は「家事のアンチエイジング効果」調査から引用させて頂きました。
2.ウォーキングに匹敵する運動
調査では家事はウォーキングと同等の運動量という。
調査では家事には軽い家事とやや重い家事に分類
1.軽い家事
洗濯、から拭き、ベッドメイク、洗濯物干し、アイロンかけ、片付け、料理。
2.やや負担の重い家事
掃除機かけ、窓ふき、床洗い、ベッドのシーツ交換、家具の移動、野菜や花を育てるガーデニング。
運動や身体活動の強度の単位であるメッツ(METs)で測定したところ、安静を1メッツと比較したら
軽い家事は2.5メッツで、重い家事は4メッツに相当するという。
家のなかを歩くまたは早歩きをすると相当する立派な運動であり、体だけでなく頭も使って行うものだと。
3.認知スコアが高い
記事では家事と認知スコアについても明かしています。
家事を担当している高齢者とあまり家事をしない高齢者の認知スコアの結果は
家事を担当する高齢者>家事をあまりしない高齢者
家事を多く行っている高齢者では、あまり行っていない高齢者に比べ、認知能力のスコアが高い傾向がみられたそう。
軽い家事を行っていると5%、重い家事を行っていると8%、それぞれ認知能力は高かった。
重い家事をしている人は注意力を示すスコアが14%高くなったのも興味深い。
4.女性の家事負担を軽くすることが必要
欧州と米国で行われた調査では、年配の男性が1日に家事に費やす時間が平均して3時間なのに対し、女性は5時間も費やしていることが分かったそう。
日本の場合は女性が家事に費やす時間はさらに多くなるでしょう。
「1日に数時間の家事に従事することは、高齢者の健康に有益である可能性があります」と、ドイツのライプニッツ予防医学・疫学研究所のニコラス アジェイ氏は言う。
5.老後の家事分担は夫婦の健康につながる
家事は軽い運動だということは知られていましたが、実際に調査を読むと納得のいく内容でした。
家事は運動と認知にかかわる重要な労働であることは、老後の家事は分担することが夫婦の健康長寿につながるということ。
昭和生まれの夫が「家事は妻がするもの」「家事のやり方がわからないから」などと、あーだこーだ言っている場合ではありません。
健康と清潔さを保ち住みやすい住環境を整える家事は生活の基本。
この家事を分担することがどれほど大切なことなのか?ぜひ今回の記事を夫たちにも読んでもらいたいものです。
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