夫と家事を分担してきて3年あまり。妻の私からみた家事分担の5つのメリットと3つのデメリットについてご紹介します。
【内容】
1.5つのメリット
1.妻の時間が増える
2.コミュニケショーンが増える
3.留守にしても安心
4.カラダの負担が減る
5.夫との関係が良好になる
2.3つのデメリット
1.教える手間がかかる
2.出来栄えに満足できない
3.家事のやり方が違う
3.家事の分担で大事なこと
1.ダメ出しをしない
2.褒める
3.失敗しても見守る
1.家事分担 妻にとっての5つのメリット
1.妻の時間が増える
これまで私が100%こなしてきた家事を夫と分担するのですから、当然私が自由に使える時間が増えました。
誰からも監視されず指示されることのない私だけの自由な時間。これこそが私が老後に叶えたかったことのひとつです。
家事、子育て、仕事に追われ、どれだけ自分の時間が欲しかったことか。趣味のコンサートに行くこともできず、私はこのまま家事に追われる人生を送るのかと絶望した40代。
今、夫と家事を分担した結果、自分ひとりの時間を自由に過ごし趣味のコンサートにも足を運べる幸せを噛みしめています。
2.コミュニケーションが増える
家事の分担は私たち夫婦にコミュニケーションを増やすきっかけをくれました。
「台所洗剤の泡立ちがいいのを探しているんだ。ネットの口コミで良さそうだけどどう思う?」と聞いてくる夫。
まさか!夫と台所洗剤について話し合う日が来るなんて思ってもみませんでした。家事が私たち夫婦の間を取り持ってくれたと言っても過言ではないでしょう。
さらに、家事を預かる周りの女性たちともコミュニケーションが広がったことも意外な発見でした。
家庭を持つ娘たちや私の母と家事について話している夫の姿に、この先家族間での孤立は無縁だと確信しました。
3.留守にしても安心
昨年、長年の友人が上京するので都内のホテルに2泊3日滞在しました。夫は「留守中は心配しなくても大丈夫。楽しんでおいで」と快く送り出してくれたのです。
これは私が留守にしても家事ができる自信があったから出た言葉だったのでしょう。私も夫をひとり残して外泊することに心配はありませんでした。
年々体力が衰えていく私にこの先何があるかわかりません。入院や夫より先に黄泉の国へ旅立つことも考えられます。
夫が家事の能力を身に着けることは、健康的で清潔な暮らしができるだけでなく、ご近所や子どもたちに迷惑をかけないことにつながっていると思っています。
4.カラダの負担が減る
60代の今は家事がカラダの負担になることはありません。でも老化がすすむと簡単な家事でさえ負担になってくることもあるでしょう。
先日、長女から双子を預かることを頼まれ夫婦で2週間世話をしました。この時思ったのは夫が家事を分担してくれたおかげで私は双子の世話に専念できたことです。
家事と双子の世話の両方を私ひとりの肩にのしかかっていたら、預かることは実現しなかったでしょう。今更ながら家事を分担してくれた夫に感謝しかありません。
便利家電や家事のサービスを使えても出来ることは限られています。夫婦でカラダの負担がかからないよう無理なく一緒に家事をすることが健やかな老後を過ごすために大切なこだと思っています。
5.夫との関係が良好になる
家事をきっかけにコミュニケーションが増えていきました。
例えば「床掃除用のモップはネット調べたらこんなのがあるよ。便利そうだね」とか「そろそろ洗濯物のハンガーを軽いものに買い替えない?」と積極的な提案があると嬉しいものです。
共通の話題が増えると夫との信頼関係が構築され充実した日々へと繋がってきました。
2.家事分担 妻にとっての3つのデメリット
1.教える手間がかかる
家事をしてこなかった夫に手とり足取りイチから家事を教えることは面倒です。
子どもに教えるのとはワケが違うのです。子どもならちょっとの手間でも成功する喜びを共感できますが夫はそうはいきません。大人だからってすぐに出来て当たり前ではないのです。
でも、最初の手とり足取りがのちの私の自由な時間へと繋がっていると思えばなぜか頑張れるのです。
イメージは漬物。野菜を切って塩をふって重しをのせて最初は手間がかかるけど時間が美味しくしてくれますよね。
夫の家事も同じ。最初は「コレどうするの?○○の時は?」と、あーだこーだと言ってくるけど、次第に夫流の家事を作り上げて私をを喜ばせてくれるようになりました。
2.出来栄えに満足できない
夫が家事を分担しているとその出来栄えに不満が出てきます。私も教えたように出来ていない夫へ「なんで教えたように出来ないの?」とストレートに言ったことがありました。
家事に30年以上のキャリアを持つ私と初心者の夫を比較しないことが大切。私からみれば不十分な出来栄えでも回数を重ねていくうちに夫の家事スキルはアップしていきます。
それは会社員として培われた応用力が家事に生かされてくるからでしょう。
夫の家事のスキルが私レベルになるまでに30年待っていたら私はこの世にいないでしょう。皿のしまい方や洗濯物の干し方がちょっとぐらい違っても気にしないことにしています。
それよりも頑張って家事をしてくれた行為に感謝を伝えることの方が何倍も大切だと実感しています。
3.家事のやり方が違う
家事のゴールが決まっていれば、工程が違っても気にしません。10人の主婦がいれば10通りの家事があるように、夫婦でも家事の工程が違っていてもゴールが同じならOKとしています。
洗濯物のたたみ方が違う、食器を洗う順番が違ってもいい。夫のやり方を尊重し、納得がいかない時はお互い落としどころを話し合って決めています。
3.家事の分担で大事なこと
1.ダメ出しをしない
夫が家事で失敗をしても決してダメ出しをしない。振り返ってみて夫が家事を分担するために1番大事なことだ思っています。
もし、ダメ出しをしたら「そんなこと言うなら二度と家事をやらない」というでしょう。
私は結婚してからコップや皿を何枚割っただろうか。ポケットのティッシュを確認しないで洗濯し、ティッシュまみれの洗濯物に疲弊したり。振り返れば私だって家事は失敗の連続でした。
家事一年生の夫が少しくらいの失敗に私が四の五の言ってダメ出したあげく、その先にある家事の分担を台無しにするのはもったいないです。
2.褒める
いくつになっても褒められたら嬉しいものです。私だって「今日もご飯が旨い」「料理上手になってきたんじゃないの?」とお世辞でも夫からの褒め言葉はヤル気がアップします。
夫も同じ。妻より家事ができていないのは本人は十分に理解しているはず。それでも妻から「きれいになったわね」「さすが!仕事が早いわ」と言われたらまんざらでもないでしょう。
3.失敗しても見守る
家事に不慣れな夫は失敗を繰り返します。ガッチャ~ンと皿を割ったら「大丈夫?ケガしなかった?」と声を掛けます。
間違っても「そのお皿高かったのよ!もういいわ!私が洗うから」と言ってはいけません。もう2度と家事を分担してくれないでしょう。
いくつになっても人生で初めての経験に失敗はつきもの。ただ夫には60年以上の人生経験で失敗をフィードバックする力があることを信じて見守ることが大事だと思っています。
3.まとめ
以下の内容をご紹介しました。
1.5つのメリット
1.妻の時間が増える
2.コミュニケショーンが増える
3.留守にしても安心
4.カラダの負担が減る
5.夫との関係が良好になる
2.3つのデメリット
1.教える手間がかかる
2.出来栄えに満足できない
3.家事のやり方が違う
3.家事の分担で大事なこと
1.ダメ出しをしない
2.褒める
3.失敗しても見守る
「男子厨房に入らず」の風潮に育った60代の夫たちは、妻が家事をして当たり前の考えが定着していて、老後は家事を分担することを考えていない人が多いのではないでしょうか。
しかし、老後に家事を分担するのは何も妻が楽をしたいからではありません。
夫が家事の能力を身に付ければ、妻を家事から解放することでコミュニケショーンがアップし熟年離婚を避けることができるかもしれませんし、妻亡きあとも人間らしい最低限の生活ができるようになると思うのです。
いつの日か夫が家事を分担するのが当たり前の世の中になってほしいと願うばかりです。
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